「運輸安全マネジメント」は、全ての貨物自動車運送事業者に作成・公表が義務付けれれています。
「運輸安全マネジメント」とは、輸送の安全確保が最も重要であるという意識を社長から全ての運転者まで共有し、一体となった安全管理体制を構築するとともに、その体制を継続的に改善し、輸送の安全性を高めていくことを目的とした制度です。
ちょっとわかりづらいですね。
一言でいうと「会社の安全に対する、継続した取り組み」といったところでしょうか。
具体的には「PDCA」を継続的に繰り返すことによって、輸送の安全のレベルアップを図ります。
- 「P」は「Plan(計画)」の頭文字です。
「安全方針」、「社内周知」、「目標」、「計画」を作成します。- 安全方針は「輸送の安全が第一」など法令や社内規則を守る事や輸送の安全が第一である事等を明記します。
- 社内通知は、安全方針を掲示したり、社員手帳に記入したりします。
- 目標は、「人身事故ゼロ」など、達成状況を把握することができるよう、可能な限り数値的な目標とします。
- 計画は、ヒヤリハット報告会の実施計画など、目標の達成のため、ドライバーの安全教育などを計画します。
- 「D」は「Do(実行)」の頭文字です。
目標の達成に向け、計画を着実に実施します。また、輸送の安全を確保するために必要な情報の共有や伝達が確実に行われるようにします。- 安全会議や意見交換会(管理者と運転者の)等を行います。
- 運転者等から安全に関する意見等を聞くことによって、安全上の問題点や反省すべき事項がないかを考えます。
- 「C」は「Check(チェック)」の頭文字です。
安全目標の達成状況や安全管理の取組状況を最低年1回チェックします。- 自社で安全のチェックシート(コンプライアンス、安全管理等)を作ってそれを用いて点検する
- 民間の専門機関を活用する等
- 「A」は「Act(改善)」の頭文字です。
社内チェック等の結果、問題があれば見直しや改善を行います。日常業務で明らかになった課題等についても継続的に見直し・改善を図っていきます。- ドライバーの安全意識が低い場合 ⇒ 関係団体が実施する講習会への参加等
- ヒヤリハット情報が共有されていない ⇒ ヒヤリハット報告会の開催等
まずはやってみることが重要です。やってみると見直しする点や改善点、やるべき事が見えてきます。それを次に生かすということを継続してレベルアップを図っていくとよいでしょう。
国土交通省から以下の様式が用意されています。参考として掲示します。
運輸安全マネジメントのことなら運送業許可大阪アシストセンターへお気軽にご相談ください。