
登録自動車(白いナンバーの車)は、後部ナンバーに「封印」を受けていなければ公道を走ることが出来ません。
この事は法律(道路運送車両法)で定められています。
通常、封印は陸運局等で受けなければなりませんが、この封印を陸運局等に代わって一部の行政書士が行うことができる制度があります。それが「出張封印(丁種封印)」と呼ばれる制度です。
通常であれば、封印は陸運局等で行われるので、名義変更や引っ越しなどで車検証の書換が生じ、それに伴ってナンバープレートを交換しなければならない時には、車自体を陸運局に持ち込まなければなりません。
しかし、上記の出張封印ではその必要がなく、行政書士が自宅等で封印をしてくれるので、わざわざ平日(陸運局は平日のみ開いています)に車を持ち込まなくてもよくなり、自動車ユーザーにとって大変利便が良いものとなっています。
では、例えばですがある自動車ユーザーが沖縄に住んでいてて、北海道に引っ越す事になった場合に沖縄の車屋さんで、北海道で乗る車を購入する場合などではどうなるでしょうか?
この場合に登場するのが「再々委託制度」(委託制度の詳細については複雑なので今回は割愛します)です。実は出張封印が出来る行政書士は、他の出張封印が出来る行政書士と連携して業務を行うことが出来ます。
上記のようなケースの場合、沖縄の車屋さんが沖縄の行政書士に出張封印を依頼 → 沖縄の行政書士が北海道の行政書士に車の登録(引っ越しによる変更手続き)と封印(北海道の封印)の受領を依頼 → 北海道の行政書士が新しい車検証、ナンバープレート、封印を沖縄の行政書士に送付 → 沖縄の行政書士がナンバーの取り付けと封印を沖縄で行う
と言う流れになります。
文章だけでは、ちょっとわかりずらいですが、車の登録先が遠方であってもこの「再々委託制度」を使う事で車を動かさずに封印をすることが出来るというわけです。
あまり知られていない「再々委託制度」ですが、ユーザーの利便性は大変良いものなので、個人的にはもっと普及しても良い制度だと思っています。
自動車登録や出張封印のことなら、出張封印対応の行政書士が運営する大阪車庫・自動車登録アシストセンターにお気軽にご相談ください。