【Gマーク】トラック運送業の「Gマーク」の取得は難しい!?

「Gマーク」制度は安全に優れた運送事業者の証しとして、全日本トラック協会(全国貨物自動車運送適正化実施機関)がトラック運送事業者の安全性を評価し公表する制度です。

Gマークを取得することで、安全性の高い事業所として荷主にも選ばれやすくなります。
また、「特定技能外国人」を受け入れることが可能になったり、各種の助成(ドライバー安全教育への助成金増額等)を受けられる等のインセンティブの付与もあり、トラック運送事業者にとっては魅力的なものとなっています。

ただし、この「Gマーク」はどんなトラック事業者でもなれるわけではなく、取得する為には、トラック協会に対して申請を行い、Gマーク事業者として「認定」されなければなりません。

この「認定」は、結構ハードルが高いものとなっています。

申請する為の条件もあり、以下のようなものです。

  • 運輸開始から3年を経過していること
  • 配置する事業用車両が5台以上ある事

その他、虚偽申請やGマークステッカーの不正使用をした者等、不正な行いをした者等は申請することはできません。

申請はWeb申請(2025.5時点)となっており、申請の受付期間は7月1日から7月14日までとなっています。
結果発表は11月下旬に全日本トラック協会のHPにて行われます(結果の通知は12月の中旬に郵送でも行われます。)。

「Gマーク」事業者として認定されるためには、一定の評価基準をクリアしなければなりません。以下はGマークの案内から認定要件を一部抜粋したものですが、各項目の基準点以上を得点しかつトータルで100点満点中80点以上を得点しなければなりません。

「安全性に対する法令の遵守状況」については、トラック協会の行う「巡回指導」の結果で評価されます。

「安全性に対する取組の積極性」については、上記図にもあるように各グループ毎に、運転者指導、安全会議、一定以上の割合の者に適正診断(一般診断)を受けさせている事や健康診断のフォロー、輸送の安全、環境に関する認証や認定の取得状況等を様々な提出書類によって確認され、点数をつけられます。

以上をご覧いただければお分かりの通り、「Gマーク」の取得は、すぐに準備したからといって取得できる類のものではなく、コンプライアンスの遵守や安全に対する意識や行動など日々の努力と意識が必要となります。

「Gマーク」は取得することで、優良な事業所としてお墨付きをもらえ荷主からも選ばれやすくなり、種々のインセンティブも受けられるなど、トラック運送事業者にはとても魅力的な認定制度ですが、取得する為には、それ相応の努力が必要であることも事実です。


「Gマーク」のことなら運送業許可大阪アシストセンターへお気軽にご相談ください。