エンディングノートとは、「自分に何かあった時」のために、大切な情報や伝えたい事を記録しておくノートの事を言います。
一緒に暮らす家族や親子でも知らない事は多いものです。
もし自分が死んでしまったり、認知証になってしまったりすれば伝えたい情報や思いが伝えられなくなってしまいます。
そんな時にエンディングノートがあれば役に立つのではないでしょうか。
エンディングノートには決まった書き方や様式はありません。わかりやすい市販のノートなども売っていますし、もちろんお手元のノートに記載してもかまいません。
具体的に何を書くのか?
エンディングノートには具体的にはどんな事を書けばよいのでしょうか?
一般的には以下のような内容を残すとよいでしょう。
- 重要書類(通帳、権利証、契約書など)の保管場所
- 財産に関する情報や契約に関する情報(資産の事や負債の事など
- デジタル遺品の事など(パソコンやスマホ内データやアカウント、パスワードなど)
- 持病やかかりつけの病院の情報、緊急連絡先など
その他にも、葬儀の事や家族に伝えたい思いなどを記してもよいかもしれません。
上記のようにエンディングノートには重要な情報を記録することになりますので、取り扱いや保管場所には十分に注意しましょう。
遺言との違い
エンディングノートには、財産の情報や伝えたい思いなど書き記すので「遺言」に似たイメージを持たれるかもしれませんが、エンディングノートには法的強制力はありません。
たとえ相続の事をエンディングノートに書いたとしても、その通りになる可能性は低いです。
相続を希望通りにしたい場合は「遺言書」を作成しましょう。
まとめ
エンディングノートは自分の「もしも」の時に役に立つものだとわかっていただけたのではないでしょうか。作成しておけば家族の負担も減る事でしょう。
ただし重要な情報が満載の為、取り扱いや保管場所に気を付けなければならないことや、「遺言書」と違って法的効力は無い事などには注意が必要です。
相続に関する事などをより完璧にしたいと望むのであれば、エンディングノートと遺言書をそれぞれ作成するという選択も良いのではないでしょうか?