相続人がたくさん!?

「数次相続」という言葉をご存知ですか?

例えば、お父さんが亡くなって、その遺産分割協議(相続人が遺産を、誰が、何を、どのくらい、もらうのか決める協議)が終わらないうちに、長男が亡くなるといった複数の死亡者が出る相続の事をこう呼びます。

この「数次相続」はすこしやっかいなのです。

例として、お父さん、お母さん、長男、次男という家族がいたとします。

お父さんが亡くなっただけだと、相続人となるのはお母さんとこども(長男、次男)だけですが、

遺産分割協議が終わる前に長男が亡くなってしまうと、仮に長男にも家庭(配偶者、子)があった場合は、長男の家族(配偶者、子)も遺産分割協議に参加することになります。

ただでさえややこしい遺産分割協議の参加人数が増え、全員の同意をとるのも難しくなるのです。
(遺産分割協議は全員の同意が必要となります)

こういった事を防ぐためにも、相続が発生した場合、遺産分割協議は先延ばしにせず、早めに行うことがよいのではないでしょうか。