遺言の付言

遺言には「付言」とよばれるものがあります。

遺言には書く事項が法定されています。(書くと法的効力が生じるもの)

それ以外の事を書いても法的効力が発生しません

このように、遺言に法的効力の生じない事項を記載することを「付言」といいます。

例えば

「家族への感謝の言葉」であったり「愛のメッセージ」などです。

何を書いてもいいのですが、一つ注意点があります。

それは

「散々苦労させられた」

などの恨み事は書かない方がよいです。

恨み言を書かれた側の立場で考えればわかりますが

いい気持ちはしないですし、争いの火種になる可能性があります。

「私の事をこんな風に書くわけがない!この遺言はニセモノだ!」

ということになれば、遺言の真贋の争いになりかねません。

遺言の目的は、残された家族が争ったり、相続が負担になったりしないように書くものではないでしょうか?

遺言を書く際にはよくよく考えて「付言」をしましょう。