建設業の業種は、建設工事の種類ごとに区分されており、2つの一式工事と27の専門工事に区分されます。

この2つの一式工事は、「土木一式工事」「建築一式工事」と呼ばれています。

ここでいう「一式工事」とは、総合的な企画、指導、調整のもとに土木工作または建築物を建設する工事とされています。
他の専門工事を組み合わせて建設工事を行う業種です。

施工管理のような統括的ポジションで
どういう工程で建物を作るか?
下請業者をどういう順番で入れていくのか?
納期までにどの部分どのように作っていくのか?
といった事を考える業種といえます。

通常、下図のような多くの下請けを持つ元請業者が持つ資格と考えていいでしょう。

ここで、一点注意することがあります。

それは、この「一式工事」の許可を取得したからと言ってその他全ての工事ができるものではないという事です。

総括的ポジションに必要な許可種であるので、やはり他の工事(例えば、大工工事、電気工事、内装工事など)を請負う場合はそれぞれの工事の許可が必要となります。

建設業の許可取得を考える際には、許可業種は十分に検討するようにしましょう。